"Fresh concert -CMDJ2023-" ~より豊かな音楽の未来をめざして

出演者に訊く!

 Fresh Concert は2003年に第1回が開催され、2019年の第15回まで、毎年休みなく開催されましたが、新型コロナの感染拡大を受け、2020年から2022年の3年間は中止を余儀なくされました。しかし、コロナ感染が落ち着きを見せて来た本年、4年ぶりに、第16回目の開催が可能になりました。ところでこの「出演者に訊く!」シリーズは、第5回目の開催から、始まりました。第1回~第4回までは座談会を開いてそれを記事にしていましたが、座談会だと本人の都合で参加出来ない出演者画多かったため、第5回目からは幾つかの質問項目を用意し、その回答を『音楽の世界』に掲載するようになりました。しかし、2015年4月から『月刊:音楽の世界』が季刊に移行したため、2016年度からは、コンサートのプログラムが掲載されているこの演奏会用パンフレットに、出演者の略歴、楽曲解説と併せて掲載するようになり、4年ぶりに開催された今回は、アンケート方式を採用してから、14回目となります。
以下が、今年用意したアンケート項目です。

1.今回のコンサートへの抱負、演奏する曲に対する思いなどを、メッセージに込めて表現してください。
(※ メッセージの後に、ご自身のサイト(ホームページ、ブログ)などをお持ちの方は、積極的にURL(アドレス)を紹介することを奨めます。
   もちろん気が進まなければ、掲載しなくてもいいです。)

2.あなたが、音楽の道をめざしたキッカケを教えてください。
3.取り組んでみたい研究テーマ、挑戦してみたい、作曲家、作品は?
4.新型コロナによるコロナ禍が3年間も続き、色々苦労されたと思いますが、その期間、あなたはどのように生活し、何を思いましたか。
5.10年後のあなたは、どんな生活を送っていると思いますか?(夢、希望でもいいです。)
6.音楽以外の趣味や、特に強く興味をもつものがあったら、教えて下さい。
7.その他(書きたいことをなんでも書いて下さい。書かなくともいいです)

 
1.はアンケート項目というより、このコンサートに寄せた各出演者のメッセージであり、毎回掲載していますが、さすがに、各自の演奏に対する意気込みが伝わる、力がこもった文が多いようです。
2.~3.
は、過去にも何度か取り上げた質問項目です。それぞれの出演者の当面の研究目標が述べられていると思います。

4.は、新型コロナの感染拡大という、100年前のスペイン風以来の世界的規模のパンデミックな感染症拡大を体験した出演者が、その期間に、何を考え、何を為したかを問う今回の特有質問項目です。それぞれの回答には、それぞれの個性や主張が反映されていると思いますので、共感しながら、興味深く読めるのではないかと思います。
5.はそれぞれの10年後を問う質問ですが、やはり音楽家や音楽関連の仕事をしてよい充実した生活を望んでいる人が多いようですが、予想以上に慎重に考えているようでした。
6.は専門の音楽以外の趣味などを問う質問ですが、回答は様々ですので、好奇心を抱きながらお読みいただけるのではないかと思います。
7.については、殆ど書き込みがありませんでしたが、1.~6.につきましても答えは十人十色といったところだと思います。
 全般に、自分の好きな音楽を大切にしながら、これからの人生に対して前向きに立ち向かって行こうという熱意と意欲が伝わってくる回答が多く、頼もしく思いました。出演者の方々は、このコンサートをスタート台にして、社会という海に漕ぎだして行く人もかなりいると思います。実際に社会に漕ぎ出してみれば、当初心に描いていたものとは違う経験をしたり、予想以上に高い荒波に遭遇しさらわれそうになることもあるでしょう。しかし、どのような状況に遭遇しても、若さの力と情熱、そして勇気と柔軟な精神で、各々の道を切り開いて行って欲しいと願っています。それでは、出演者のみなさんの回答を、演奏順に紹介させていただきます。なお、出演者の写真につきましては略歴のページに掲載しておりますので、それをご覧くだだきたく存じます。
 また、今回のコンサートには、すでに音楽界でプロとして活動をしている過去の出演者お二人に友情出演をお願いした。そして、お二人には1.のメッセージだけを書いてもらいました。お二人がそれぞれのメッセージで後輩達に何を伝えるか、お読みおただきたいと思います。それでは、個々の出演者の回答に目をお通しください。  

① 坂口 夕姫(サクソフォーン)

1.今回のコンサートへの抱負、演奏する曲に対する思いなどを、メッセージに込めて表現してください。
  この度はこのような素晴らしい演奏会に出演させていただき大変嬉しく思います。
今回演奏させていただくのは、グリーグ作曲、伊藤康英編曲の「叙情小曲集作品71より3つの作品」です。
優雅なアンダンテ・コン・モートと楽しさと軽さが生きているアレグロ・グリオーソの対比が印象的な「むかしむかし」と、演奏している私自身も、聴いていただく皆さまも踊り出してしまいそうなほど軽快な「ノルウェーの踊り/ハリング」、そして美しく歌いあげる「森の静けさ」を演奏いたします。
 グリーグのピアノ作品をサクソフォーンの音色でぜひお楽しみください。

2.あなたが、音楽の道をめざしたキッカケを教えてください。 
 友人の勧めで小学校の吹奏楽部に入部しサクソフォーンを始めたことがきっかけです。

3.取り組んでみたい研究テーマ、挑戦してみたい、作曲家、作品は?
 クレストンのコンチェルト。

4.新型コロナによるコロナ禍が3年間も続き、色々苦労されたと思いますが、その期間、あなたはどのように生活し、何を思いましたか。

  コロナが流行し始めた2020年度に、国立音楽大学へ入学いたしました。しかし入学式は中止され、7月まで専科のレッスンはリモートで行われ、前期試験もなく、孤独で寂しい日々を送っていました。毎年開催されていた研究室の学外演奏会や芸術祭などの演奏の場が1つずつ失われていく現状に、人前で演奏がしたいという思いがより一層強くなりました。結果、同じ思いを持つ同期とのサクソフォーンアンサンブルの演奏会を企画したり、ヴァイオリンやオーボエ、ホルンや歌など様々な友人と少人数でのアンサンブルによる音楽活動を積極的に行いました。私にとってこの期間は、音楽への思いが強くなる3年間でした。

5.10年後のあなたは、どんな生活を送っていると思いますか?(夢、希望でもいいです。)
 マネージメントをする立場でクラシックに携わっていたいです。

6.
音楽以外の趣味や、特に強く興味をもつものがあったら、教えて下さい。
 美味しいものを食べることと、ペットのインコを愛でることです。

② 草野 七海(ソプラノ)

1.今回のコンサートへの抱負、演奏する曲に対する思いなどを、メッセージに込めて表現してください。

 このような演奏会の機会をいただき、大変嬉しく思っております。今回一曲目に演奏するオペラ《ラ・ボエーム》より「私が街を歩くと」は、着飾ったムゼッタがパトロンとともに酒場に現れます。するとそこで別れた恋人のマルチェッロ見かけ、彼の気を引こうと「私が街を歩くと人々は見惚れ、その熱い視線を楽しむの。あなたはもう逃げられないほど、私に恋焦がれて苦しんでいるのでしょう?」と挑発するようなムゼッタのアリアとなっています。
 二曲目のオペラ《ドン・パスクワーレ》より「あの眼差しに騎士は」は、未亡人の美しいノリーナが家で恋愛の本を読んでいます。そして「私の方が恋の駆け引きをなんでも知っているわ。冗談も大好きだし、怒りも笑いに変えてしまうのよ!」と自信たっぷりで強気なノリーナの性格が溢れるアリアとなっています。明るく華やかな二曲を、精一杯歌い演じたいと思います。お楽しみいただけましたら幸いです。

2.あなたが、音楽の道をめざしたキッカケを教えてください。
 5歳から歌とピアノをはじめ、音大へ行こうと決めたのは高校1年生の時でした。小さい頃から歌とピアノが大好きで、楽しくて、学校から家に帰るといつも弾いたり歌ったりしていました。両親や先生の勧めもあり、自然と音楽の道を志していました。
また、私は生まれが北海道なのですが、中学3年生の時に、とあるピアノのコンクールを聴きに東京まで行きました。その時の演奏を聴いて、自分もあんな風にキラキラと舞台で演奏したいと強く思ったことも、きっかけの一つであったと思います。

3.取り組んでみたい研究テーマ、挑戦してみたい、作曲家、作品は?
  大学院で研究テーマとしていたリストの歌曲を、これからも深めていきたいです。また、フランス語の歌曲やオペラ作品にも色々取り組みたいです。
 やりたい事や目標としては、たくさんありますが、いつか「夜の女王のアリア」を良い音色で迫力いっぱいに歌えるようになることです。また、オペラ《リゴレット》のジルダもいつか全幕演じてみたい役です。

4.新型コロナによるコロナ禍が3年間も続き、色々苦労されたと思いますが、その期間、あなたはどのように生活し、何を思いましたか。
 大学院に進学しようと決め、受験勉強を始めたのがコロナ禍の時でした。ちょうど日本でもコロナが蔓延し始めた3月に大学の学部を卒業し、思うように予定していた活動ができず、とても不安な日々でした。この先どうしようかと悩んだ時に、それならば大学院でじっくり勉強して根を張る2年間にしたいと思い、受験を決めました。
 大学院でのレッスンや授業では常にマスクをして歌うので、苦しさはありましたが、それでも対面での授業ができて嬉しかったです。コロナ禍で色々と制約はありましたが、大学院で学んだ2年間は忙しくも、とても濃密で充実したかけがえのない時間でした。

5.10年後のあなたは、どんな生活を送っていると思いますか?(夢、希望でもいいです。)
 演奏家として舞台に立ち、音楽漬けの日々を送っていると思います!いつまでもフレッシュな気持ちで、明るく笑顔で、たくさんの人と関わりながら音楽とともに過ごしていたいです。

6.音楽以外の趣味や、特に強く興味をもつものがあったら、教えて下さい。
 絵を描くことや、アニメや漫画を見るのも好きです。あとは猫とピンク色のものが大好きです!
 それから、日々のティータイムはかかせません。温かい飲み物と甘いお菓子でほっと一息つける大切な時間です。

7.その他(書きたいことをなんでも書いて下さい。書かなくともいいです)
https://m.youtube.com/@monthlysongs7147
↑こちらのYouTubeチャンネル「月々のうた」にて、作曲家との協働で新作歌曲を毎月発表しております。ぜひお聴きいただけたら嬉しいです!

③ 青木 俊太(ピアノ)


1.今回のコンサートへの抱負、演奏する曲に対する思いなどを、メッセージに込めて表現してください。
 2023年度のフレッシュコンサートに出演させて頂き、またこのフレッシュコンサートに出演させていただけるという事で、身が引き締まる思いです。皆様に良い演奏を聴いていただけるように、気を引き締めて演奏致します。2.音楽は、あなたにとって、いかなるものですか。
音楽はわたしを癒してくれる存在で、どんな時でも寄り添ってくれているように感じます。音楽のもつ力は本当に尊いものであると思います。

2.あなたが、音楽の道をめざしたキッカケを教えてください。
 幼少期にオーケストラとピアノの協奏曲のを聴いた時に衝撃が走りそれをいつか自分が弾いてみたいと思ったからです。

3.取り組んでみたい研究テーマ、挑戦してみたい、作曲家、作品は?
 全体的に自分が弾けるレパートリーが少ないと実感しているので、様々な作曲家の曲を勉強したいです。ベートーヴェンのソナタを全曲弾けるようになりたいです。

4.新型コロナによるコロナ禍が3年間も続き、色々苦労されたと思いますが、その期間、あなたはどのように生活し、何を思いましたか。
 学校でのリモート講義がやりずらく、いかに対面で行われる講義が有難かったのかと痛感致しました。

5.10年後のあなたは、どんな生活を送っていると思いますか?(夢、希望でもいいです。)
 正直分かりません…これから留学をしてピアノの勉強を続けたいと思っています。10年後もピアノを弾いていたいと思っております。

6.音楽以外の趣味や、特に強く興味をもつものがあったら、教えて下さい。
 散歩が好きです。休日は一時間位散歩をしています。

④ 浅見 聖怜奈(ソプラノ)

1.今回のコンサートへの抱負、演奏する曲に対する思いなどを、メッセージに込めて表現してください。

 この度は、歴史あるフレッシュコンサートに出演させていただけますこと、大変有り難く、また嬉しく思っております。
J.マスネ作曲の"君の青い目を開けよ"は、愛する二人がお互いに、甘酸っぱい愛を、マスネらしい甘美なメロディーにのせて語ります。愛する人以外へは目も向けず、愛することが何よりも尊いことであると教えてくれます。
 F.プーランク作曲の歌劇《カルメル会修道女の対話》は、18世紀のフランス大革命時代の史実を元に戯曲化された作品です。物語は革命派の宗教弾圧によって、カルメル会の16名の修道女たち全員が、反逆罪に問われ逮捕、その後処刑されてしまうというもの。有名なラストシーンは、民衆が集まる中、修道女たちが毅然と賛歌を歌いながら一人ずつ断頭台へと消えていき、ギロチンの恐ろしい音とともに歌声も一人、また一人と途絶えていきます。今回、演奏いたしますアリアは、主人公である貴族の娘ブロンシュが、その神経質な性格によって世俗での生きにくさから離れるため、家族の反対押し切りカルメル会修道院に入る決意を歌うものです。
 今回のフレッシュコンサートは、3度の中止を経て、ようやく開催に至ります。これから先、世の中全体が明るい方向へと進んでいきますよう、願いを込めて演奏いたします。

2.あなたが、音楽の道をめざしたキッカケを教えてください。
 高校のとき所属していた音楽部で、歌う楽しさを知り、私に歌を教えてくださった師匠が背中を押してくださったことがきっかけで本格的に勉強したいと思いました。

3.取り組んでみたい研究テーマ、挑戦してみたい、作曲家、作品は?
 フランス歌曲には、日本の俳句がフランス語に翻訳されたものに音楽がつけられたものなど、ジャポニズムの影響が色濃く現れた作品がたくさんあります。音楽作品におけるフランスでの日本の文化の受容について研究したいと思っています。
挑戦してみたい作品は、ラヴェルの歌曲集《シェエラザード》です。

4.新型コロナによるコロナ禍が3年間も続き、色々苦労されたと思いますが、その期間、あなたはどのように生活し、何を思いましたか。
 このコロナ禍では、多くの皆さんが苦境に強いられ、もどかしい時間を過ごしてきたことと思います。私自身は、大学院の2年間がまさにコロナ禍であったため、慣れないオンラインレッスン等に悩み、落ち込むこともたくさんございました。特に大学院の魅力の一つと感じていた、海外の先生を招いての特別レッスン等が全てキャンセルされてしまったことは、仕方がないこととはいえとてもショックでした。
しかし、コロナが落ち着けば、海外へも行けますし、無くなってしまったものを望んでも戻ってはこないので、発声や発音など、今一度基礎を見つめ直す期間にしようと決めました。むしろ基礎に立ち返ることのできる貴重な時間を過ごすことができたと感じています。何事も無駄なことはないと改めて気付かされました。

5.10年後のあなたは、どんな生活を送っていると思いますか?(夢、希望でもいいです。)
 大好きなフランス音楽を、歌い研究し続けていたいです。そして、私を支えてくれる大切な人たちと幸せに過ごしていられたらいいなと思います。

6.音楽以外の趣味や、特に強く興味をもつものがあったら、教えて下さい。
 いま、ハーブティーにハマっています。カフェインを取りすぎないようにと思い飲んでみたハーブティーが、とてもとても美味しく、ハマってしまいました。現在のお気に入りはカモミールジンジャーティーです。これからいろんなハーブティーを飲んでみたいです。

⑤ 大河原 拓也(バリトン)

1.今回のコンサートへの抱負、演奏する曲に対する思いなどを、メッセージに込めて表現してください。
 大学院を修了してはじめての独唱の本番、モーツァルトの王道的なアリアとシューベルトの最後の歌曲集『白鳥の歌』から選曲しました。今の自分の声、表現を目一杯使ってフレッシュな演奏を楽しんでいただければ…!と思います。
■インスタグラム“TAKATAKUチャンネル”→
Https://www.instagram.com/ttakuchannel/?hl=ja

2.あなたが、音楽の道をめざしたキッカケを教えてください。
 子供の頃からピアノを習っており、あるエレクトーン奏者の方のコンサートを聴いて憧れを持ったのがきっかけです。

3.取り組んでみたい研究テーマ、挑戦してみたい、作曲家、作品は?
 大学院の修了研究ではG.マーラーの『さすらう若人の歌』に取り組みました。F.シューベルト、R.シューマンの連作歌曲に加えて、マーラーの『子供の不思議な角笛』は特に取り組んでいきたい作品です。

4.新型コロナによるコロナ禍が3年間も続き、色々苦労されたと思いますが、その期間、あなたはどのように生活し、何を思いましたか。
 公園で読書したり、料理に凝ったり…といつもより時間の余裕を持って過ごせました。とはいえ、最後の1年はちょうど大学院オペラの時期と重なっていたのでマスクをつけて歌ったり、演技する難しさ・ストレスを感じました。最近はマスクを外して歌える喜びをかみしめています。

5.10年後のあなたは、どんな生活を送っていると思いますか?(夢、希望でもいいです。)
 声楽家、音楽家になりたいです。とくに歌曲の魅力をたくさんの人に届けられたら、と思っています。
 
6.音楽以外の趣味や、特に強く興味をもつものがあったら、教えて下さい。
 趣味は料理、映画、読書などですが、とくに落語が好きで、よく寄席に行きます。言葉と仕草だけで物語を語っていく落語からは歌曲の演奏に似たものを感じます。

⑥ 湯沢 円香(ソプラノ) 


1.今回のコンサートへの抱負、演奏する曲に対する思いなどを、メッセージに込めて表現してください。
 この度はこのような素敵な演奏会に出演させていただけること、大変嬉しく思うとともに、心より感謝申し上げます。
今回は春や花をテーマにした曲を選ばせて頂きました。一曲目のオペラ《友人フリッツ》より「わずかな花を」は、独身主義の地主フリッツの誕生祝いに、農場管理人の娘スーゼルがスミレの花束を持ってやってきた際に歌われるアリアです。スーゼルの清純さ、そしてスミレの花の言葉を借りてフリッツの幸せを願う愛らしくも真っ直ぐな姿を、短くもドラマティックな音楽に負けないよう表現したいと思います。二曲目は小林秀雄の「すてきな春に」です。演奏会用アリアとして作曲されたこの曲は、春への喜びやときめき、"あなた"への溢れる想いが爆発力をもって描かれています。春のはじまりを告げるよう、華やかに演奏したいと思います。

2.あなたが、音楽の道をめざしたキッカケを教えてください。
 幼稚園に入るかどうかの本当に小さい頃から地元の音楽教室に通っており、リトミックやピアノ、ヴァイオリンや歌などを通して音楽はいつも楽しく、自分の身近にあるものでした。歌の道に進みたいと思ったきっかけは、小学6年生の時にオペラ「アマールと夜の訪問者」に参加したことが大きかったと思います。稽古から本番まで、ワクワクした日々を過ごした記憶があります。

3.取り組んでみたい研究テーマ、挑戦してみたい、作曲家、作品は?
 大学院から勉強していた日本歌曲について、より勉強していきたいです。ピアノとのアンサンブルだけでなく、フルートやギターなど様々な楽器と声とのアンサンブルにも興味があります。
また、各国のオペラにも挑戦していきたいです。

4.新型コロナによるコロナ禍が3年間も続き、色々苦労されたと思いますが、その期間、あなたはどのように生活し、何を思いましたか。
 丁度大学院に入学する年だったので、手探りで過ごした学生生活になりました。自分が演奏することはもちろん、演奏会や芝居、ライブなどに足を運ぶことが日常だったので、それに対して常に不安や怯えなどが心のどこかに付き纏うのが一番もどかしかったです。顔を合わせて生の演奏をお届けできるこの空間が、また全国に広がっていくことを願い、尽力していきたいと思います。

5.10年後のあなたは、どんな生活を送っていると思いますか?(夢、希望でもいいです。)
 歌を歌い続けていたいです。音楽を通して沢山の人と素敵な出会いを築いていきたいと思います。
また自分が育ってきた環境のような、子どもたちと音楽を楽しむ場を沢山創っていきたいです。


6.音楽以外の趣味や、特に強く興味をもつものがあったら、教えて下さい。
 美味しいものを食べることが好きです。最近いただいたホットプレートが優れもので、鍋はもちろんたこ焼き用のプレートで色々と作ってみるのが楽しいです。

⑦ 落合 真悟(チェロ)

1.今回のコンサートへの抱負、演奏する曲に対する思いなどを、メッセージに込めて表現してください。

 今年もfresh concertで弾かせていただけることになり嬉しく思います。今回弾かせていただくバッハの無伴奏チェロ組曲の5番はリュートのために書かれたBWV995の組曲の編曲で調弦もスコルダトゥーラと言われる変則調弦でA線をGの音にして演奏するというものなので、リュートのイメージを持って弾きたいです。

2.あなたが、音楽の道をめざしたキッカケを教えてください。
 両親が音楽をやっているということが大きく、小さい頃からCDなどで音楽をたくさんきいていて音楽を好きになったことがきっかけかと思います。

3.取り組んでみたい研究テーマ、挑戦してみたい、作曲家、作品は?
 バッハの無伴奏チェロ組曲、古典のソナタ、ロマン派の作品(シューマンなど)

4.新型コロナによるコロナ禍が3年間も続き、色々苦労されたと思いますが、その期間、あなたはどのように生活し、何を思いましたか。

 演奏活動は制限されてしまいましたが、学校の授業や仕事などがオンラインで在宅でできることが増えたため、むしろ自由な時間が増え、今までできていなかった勉強や仕事にも取り組めたことが良かったと感じています。

5..10年後のあなたは、どんな生活を送っていると思いますか?(夢、希望でもいいです。)
 どのような時代がくるか想像もつきませんが、自分のやりたい音楽が続けられていれば嬉しいです。


6.音楽以外の趣味や、特に強く興味をもつものがあったら、教えて下さい。
 野球、読書。


⑧ 佐藤 幸子(ピアノ)/【友情出演】(2007年度、2010年度出演者)

1.今回のコンサートへの抱負、演奏する曲に対する思いなどを、メッセージに込めて表現してください。

 今回のコンサートへの抱負、演奏する曲に対する思いなどを、メッセージに込めて表現してください。
私がフレッシュコンサートに参加させていただいた時はまだ学生で、当時は自分のことで精一杯でしたが、今は娘が加わり、子供と音楽の関わり方等も(子供と音楽の関わり方について)試行錯誤しながら考えています。自分に時間が割けないために、中々練習をする時間がなくて大変な面もありますが、人生の色々な経験がフレッシュコンサートの時とどのように変化しているか、(当時の演奏を覚えているという方がいれば!)お聴きいただければ嬉しいです。若い方々の演奏も楽しみにしています。

子供と音楽との関わり方についてや、娘との日常をブログに綴っています。ぜひご覧ください!
https://ameblo.jp/sushikonosushi/

 【佐藤 幸子:略歴】
桐朋学園大学、同大学院大学と研究科を経て、モスクワ音楽院の研究科を修了。エリソ・ヴィルサラーゼ女史に師事。
2012年第14回日本演奏家コンクール第1位、併せてファツィオリ賞
2015年第16回マリア・ユーディナ国際コンクール第1位(ロシア)、第14回モスクワ国際フェスティバルコンクール第1位(ロシア)2016年 第2回 スカルラッティ国際ピアノコンクール第3位、併せてスカルラッティのソナタにて最も優れた演奏をした者に贈られる、スカルラッティ賞を受賞(イタリア)
2017年 マドリード国際音楽コンクール 第1位 (スペイン)
ロシアの人気アーティストBrinstaar、Aleksey Sulinとのコラボレーション、キルギスにてビシュケク市交響楽団、キルギス国立音楽院交響楽団、イタリアにてバカウ国立ミハイル・ジョラフィルハーモニー交響楽団との共演など、ロシア、イタリアを中心に幅広く演奏活動を行っている。
また、日本人のコメンテーターとしてロシア国営放送テレビにも出演。2019年2月に行われたリサイタルが公益社団法人日本演奏連盟/増山美知子奨励ニューアーティストシリーズに選ばれ、好評を博した。
公式サイト https://sachiko-sato.com/



⑨相山 潤平(テノール)/【友情出演】(2006年度出演者)

1.今回のコンサートへの抱負、演奏する曲に対する思いなどを、メッセージに込めて表現してください。
 本日はFresh Conertにご来場頂きまして誠にありがとうございます。こちらの演奏会にかつて出演致しましたのは2006年、私が大学院を修了した時でございます。それから留学や沢山の舞台を務めるなか、瞬く間に17年の歳月が過ぎました。今回は友情出演ということで今期卒業、修了の若者と同じステージに立たせて頂き心から感謝しております。音楽を生業とする者の一人として、今日の舞台を初心にたちかえり共演者たち同様真摯に取り組めれば幸いです。ご来場頂きましたお客様におかれましては今後とも未来ある若い音楽家達に温かくご声援くださいますよう何卒お願い申し上げます。。
一度音楽をヨーロッパなど音楽の本場で勉強してみたいという気持ちがあるので、今はそれができる準備をしたいと思います。
 
相山潤平のブログ:
http://jumpeiutacciao.blog.fc2.com/

【相山 潤平:略歴】
茨城県日立市出身。国立音楽大学音楽学部声楽学科首席卒業、矢田部賞受賞。同大学大学院音楽研究科声楽専攻修了。2006年よりイタリア留学、ミラノ市立音楽院オペラコース修了。リッソーネ市第2回国際オペラコンクール最優秀テノール賞受賞。ミラノにてプッチーニ「ラ・ボエーム」ロドルフォ役でデビュー、以降オペラ諸作品に幅広く出演。またモーツァルト「レクイエム」等のコンサートソリストとしても活動。二期会会員。






※ 演奏会当日、お客様に配布されたプログラム小冊子には、全ての出演者の略歴が掲載されていましたが、
  通常の出演者はこれから音楽界に飛び立ち経歴を積んで行く可能性がある人たちであるのに対し、友情出演者はすでにプロとしての経歴を積み重ねていること。
  それと、メッセージのみの経緯で、掲載分量が少ないことなどを配慮し、友情出演者の方々のみ、略歴を掲載させてもらいました。





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