第5回 『Fresh Concert
CMDJ2007 〜より豊かな音楽の未来をめざして〜』が、4月6日(金)午後6時半より、すみだトリフォニー(小)ホールにて開催され、無事終了いたしました。昨年までの計4回の開催会場は、第1回目が2003年3月19日に新宿角筈区民センターホール、続く2004、2005,2006年度の3回は、めぐろパーシモンホールにて開催いたしましたが、今年は会場をすみだトリフォニーホールに移しました。
また、本会の英名が“The CONFERENCE of MUSIC and DANCE, JAPAN”と改称され、本会のロゴも“CMD”から“CMDJ”と変更されましたので、今回が“CMDJ”のロゴを使った、最初の開催となります。
いままでの4回を振り返ってみますと、回を重ねる度に、それまでなかった編成や、めずらしい楽器での出演など、新しい出来事がありましたが、今年は4人の出演者がステージに立ち、楽器がステージを埋め尽くす編成の作品が演奏されました。バルトーク作曲『2台のピアノと打楽器のソナタ』です。また、出演者の数も参加者15人、それに伴奏者2名を加えると、計17人の方々がステージに上がり、いままでの最大でした。それから、声楽部門の出演者の参加曲の傾向が、昨年までは、イタリア歌曲やドイツ歌曲が多かったのですが、今年はフランス歌曲やフランスオペラの作品を歌った人が多いのが特徴でした。それは、多くの出演者を推薦された先生が、フランス歌曲ご専門の方だったことが影響したと思います。
演奏につきましては、個々の演奏によって、多少のバラツキはありましてが、全体的にみて演奏水準は高かったと思います。それは必ずしも、私の個人的感想ではなく、当日聴きにいらっしゃったベテランの会員諸氏の一致した感想です。なによりも、嬉しかったのは、出演者のみなさんが、このコンサートに向けて一生懸命研鑚を重ね、いま現在、自分が持っている最高のものを発揮しようとされていたことです。その、真剣さは、聴く者の側に伝わって来ました。一方、残念だったのは、自分のお目当ての参加者の演奏が終わると、席を外すお客さんが目立ったことです。休憩の時間中なら、席の移動はまだ許せるのですが。演奏と演奏の短い合間で、しかも演奏者へのインタビューが続けられている間に、席を立たれると、演奏会の雰囲気が壊れますし、一生懸命演奏している参加者の方々に気の毒です。こういう問題点につきましては、来年以降出来るだけ改善するように努めたいと思います。
各演奏の寸評については、『音楽の世界』2007年6月号に掲載されておりますので、そちらをご覧下さい。
では、当日のプログラムと、当時の写真を紹介いたします。
報告&写真撮影
コンサート実行委員長:中島洋一